【要注意】あおり運転者にもいる「当たり屋!」その手口と対処法

【要注意】あおり運転者にもいる「当たり屋!」その手口と対処法

迷惑な交通トラブルの一つである当たり屋ですが、近年はその手口も多様化しています。

故意にぶつかって事故を起こすだけでなく、走行中の車にスマホを持った手をぶつける、車の前にわざとスマホを落として轢かせるなどして、「スマホが壊れたので弁償しろ」と修理代を請求するなどの事例があります。

あおり運転から事故を誘発する当たり屋の手口も横行しており、単なるあおり運転者だと思ったら実は当たり屋であったということもあるようです。

ここでは、当たり屋にはどんな手口があるのか、あおり運転や当たり屋被害に遭わないための対策、遭ってしまった場合の対処法などを紹介します。

当たり屋とは?

当たり屋とは、損害賠償を得るために故意に交通事故を起こす実行犯のこと、またはその行為自体を指します。

典型的な例としては、歩行者やドライバーとして、車やバイク、自転車などに故意に接触し、自ら交通事故被害者となり治療費、慰謝料、休業損害などを請求するやり口です。

たいていの場合、強い口調で脅すような態度をとったり、暴言をはいたりすることで相手をひるませ、相手に全面的な非があると主張してきます。場合によっては暴力を武器に脅し、その場で示談するように促して金銭を請求します。

当たり屋の手口とは

当たり屋の手口は、いくつかのパターンに分けられます。ここでは代表的な手口を紹介します。

見通しが悪い道路で急に飛び出してくる

見通しが悪い道路を走行中に、急に飛び出してくる歩行者・車両などがいたら要注意です。車が減速した時に飛び出し、接触してくるのが当たり屋の手口です。

車線変更時に接触してくる

例えば、左車線から右車線に車線変更しようとした際に、右車線のかなり後方に車がいるのでよいだろうと思い車線変更をすると、右車線後方の車がスピードをあげて近づいてきます。いざ車線変更すると、重大な事故にならない程度に接触して事故を起こします。

急停車して追突させる

当たり屋の車がノロノロ運転で後続車をかなり接近させた後に、急ブレーキをかけて追突させるというケースもあります。

その際、当たり屋はブレーキペダルを踏まず、サイドブレーキを使って急ブレーキをかけることも多いです。そうすることで、後続車にブレーキをかけていることがわからないので、より高い確率で追突させることができます。

追突事故は、追突した側の過失が大きくなる事故なので、当たり屋は常習的にこの手口を使います。

このケースでは、当たり屋の前を走る車が共謀しており、急ブレーキをかけた理由が前の車の急停車にあるとして、自分に非
がないと主張する場合もあります。

このように仲間と共謀して行うケースでは、反社会勢力が関わっていることもあるようですので要注意です。

問題になっているあおり運転者には当たり屋の可能性も?

近年問題になっているあおり運転も、実は当たり屋による事故を促すための手口である可能性もあります。

あおり運転と当たり屋の事件

例のあおり運転常習者の宮崎文夫容疑者は、全国あちこちで危険運転を繰り返していたことは既にニュースで報道されています。

以下の事件では、あおり運転をおこなった挙げ句、最終的にはトラック運転手と示談していたことが伺われます。つまり当たり屋をおこなっていたと考えられます。

捜査関係者によると、事故は6月8日深夜に発生。宮崎容疑者が運転する黒色の車にトラックが追突し、女が体を打つなどの軽傷を負った。トラックの運転手にけがはなかった。あおり運転の被害申告はなく、トラック側の過失による事故として処理された。

【参考】:宮崎容疑者、6月にも新東名で事故…同乗の女が負傷 読売新聞
wikipediaの当たり屋グループの記事は、都市伝説をはらんでいるとは言え、当たり屋の実際の手口として信憑性がある内容です。このような手口があることは覚えておく必要があるでしょう。

当たり屋グループの手口として「ターゲットにする車を2台の車でサンドイッチ状態にし、後方からパッシングをして煽り、前方の車はサイドブレーキを使って急停止する(前の車に追突させる)」「道をゆずるフリをし、ターゲットの車が通り過ぎようとすると急発進して当てる」「公務員・女性が狙われやすい」などと紹介しているものや発行者が大企業や役所などになっているものもある。

【参考】:当たり屋グループ wikipedia

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あおり運転者・当たり屋はまともな相手ではないと認識すること

あおり運転の常習者は「日頃の欲求不満の解消」「いたずら目的」「運転マナーへの怒り」などから、そのような悪質な常軌を逸した行為をおこないます。また、中にはあおり運転による当たり屋で収入を得ようとしている人間もいます。

当たり屋は、その多くが示談金の請求、保険金の請求が手口です。当たり屋の中には反社会勢力も存在すると言われています。

つまり、あおり運転・当たり屋をおこなう人間はいずれも、交通事故という悲惨な被害やトラブルが起きる可能性あることを承知で、そのような行為を繰り返しているわけです。まともな相手ではないという認識が必要です。

あおり運転・当たり屋に遭遇したときに対応すべきこと

当たり屋 あおり運転 対処法 警察を呼ぶ
あおり運転や当たり屋行為による事故に遭遇した場合、どのような対応をとればよいのでしょうか。

警察に通報する

けが人がいる場合は、すぐに救急車を呼び、同時に警察にも通報します。けが人がいない場合でも、すぐに警察に通報しましょう。

事故を起こした相手が威圧的な態度をとって脅してきたり、その手口からおそらく当たり屋だと推測できたりしても、その場を立ち去らず、警察に連絡して道交法にのっとった対応をとる必要があります。

いくら相手が悪くても、立ち去ったことでひき逃げの罪が成立する恐れがあり、場合によっては重い刑罰を科されることもあります。

保険会社に連絡する

救急車や警察への通報を済ませ、一旦落ち着いたら、任意で加入している保険会社へ連絡します。

事故についての詳しい状況を聞かれるので、どのようにして事故が起こったか、事故時の状況をしっかり伝えましょう。

車外には出ない・示談に応じない

あおり運転や当たり屋行為を行う人は、恫喝などで相手をひるませ、相手が逆らえない状態を作って示談を持ちかけてくることが多いです。

場合によっては、相手から暴行を受けるなどの危険な状態に発展する可能性もあることから、車外に出る、窓を開けることはやめましょう。

「お互い免許証の点数が減点されずに済むから、警察が来る前に示談しましょう…」などと執拗に示談を迫られ、困った状況に陥っても、警察が来てから話し合いたい旨を伝えます。

話し合いに応じて示談してしまうと、警察は民事問題として介入しなくなります。相手の押しや脅しに負けて示談に応じてしまっては思うつぼですので、警察が来るまでどうにか待つようにしましょう。

あおり運転・当たり屋に遭わないための対処法

いつどこで、誰が遭遇してもおかしくない、あおり運転や当たり屋による被害。これらのトラブルに巻き込まれないようにどのような対策ができるでしょうか。

ドライブレコーダーを設置する

近年取り付けるドライバーが急増しているドライブレコーダー。事故時の様子が撮影できて、れっきとした証拠を抑えられるだけでなく、設置しているだけであおり運転や当たり屋行為の抑制力になると言われています。今やドライバーの身を守るための必須アイテムになりつつあります。

事故時の状況は、事故を起こした本人が正確に捉えることは難しいので、映像という客観的で正確な証拠が残せるドライブレコーダーは、あると心強いです。

あおり運転をしたドライバーや当たり屋の一方的な言い分を一蹴するためのよい材料にもなります。

ドライブレコーダー搭載のシールを付ける

ドライブレコーダーを搭載していることを、周囲のドライバーに周知させるために「ドライブレコーダー搭載車」「ドライブレコーダー録画中」などのシールを貼るとより効果的です。

もちろん実際にドライブレコーダーを搭載しているのが一番よいのですが、ドライブレコーダーがなくてもシールを付けているだけで、あおり運転などの抑制に効果があるとも言われています。

運転マナーを良くする

あおり運転を誘発する要因の一つに、運転マナーの悪さがあります。

無理な追い越しや割り込みをしたり、追い越し車線を制限速度で走行し続けたりなどの行為に、相手が腹を立て、それが発端となりあおり運転につながるケースが数多くあります。

「周囲のドライバーが危ない、迷惑だと感じるような運転はしない」「運転経験が浅いドライバーや運転技術が未熟なドライバーは、追い越しや不必要な車線変更はしない」などの心がけが必要です。

また、自転車や車などの運転中に、ながらスマホをしているドライバーを狙う当たり屋の手口もあります。当たり屋の被害とは関係なく、ながらスマホはそもそも危険運転ですので絶対にやめましょう。

怪しい運転をする車には近寄らない

不必要に加速減速を繰り返す、車線変更を繰り返すなどの、不穏な動きをする車がいたら近づかないことです。

後方から車間距離をかなり詰めてくる車がいる場合は、安全に止まれる路側帯などを見つけて、早めに道を譲るようにしましょう。

追い越し車線のない道では、後方から急いでいる車が来たら道を譲るなど、気持ちにゆとりのある運転を心がけると、トラブルに巻き込まれにくいです。

まとめ

できることなら遭遇したくない、当たり屋やあおり運転。でも、ドライバーとして公道を走行していれば、いつ遭遇してもおかしくないことから、トラブルに巻き込まれないための対策や、万が一トラブルに遭遇してしまった際の対処法を、覚えておくことが被害防止につながります。

当たり屋に遭遇してパニックにならないように「緊急ダイヤルの仕方をおさらいしておく」「保険会社の電話番号を連絡先に追加しておく」などの備えをしておくと良いでしょう。

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