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公開日:2020/07/01

飲酒運転による交通事故はアルコール依存者が引き起こしていた!?

飲酒運転 交通事故 撲滅

2013年の厚生労働省研究班の調査によると、日本のアルコール患者数は推定で109万人、アルコール依存症一歩手前のハイリスク群は980万人もいるとされています。

しかし、アルコール依存症の治療を受けているのはおよそ4万3千人で、推定患者数と大きく差があることが気になります。

実は飲酒運転による事故を起こす人の多くが、「大量に飲酒する」「深酒する」など、アルコール依存傾向が高いと言われています。それを示すデータを見ていきましょう。

お酒の飲みすぎに寛容な日本の風潮

日本は世界的に見てアルコールを危険だと見なす意識が低い国だと言えます。「宴会」「花見」のように、たくさんお酒を飲んで盛り上がることを良しとします。

それもあってか、アルコール依存が心配される状態にある人に対しても「お酒好き」「単なる飲みすぎ」と軽く捉える面があるようです。

そもそも、日本国内には気軽にお酒が飲める環境が整い過ぎています。駅の周辺やロードサイドには、お酒を飲める居酒屋、レストランがたくさんあり、24時間営業のコンビニには、様々な種類のお酒が販売されています。

町中で缶ビール・缶チューハイを飲み歩きしても、誰からも咎められることはありません。このような行為が許されるのは、先進国では日本ぐらいではないでしょうか?欧米諸国では、町中で歩き飲みをしていれば、すぐに警察に捕まることでしょう。

お酒に寛容なのは、日本の良い文化である反面、交通事故などの無用なトラブルを引き起こす原因であることを忘れてはいけません。

過度な飲酒癖は中毒状態であることを認識すること

お酒は適量ならば、健康に良いと言われていますが、毎日大量に飲酒するのは薬物中毒とある意味同じと言えます。

世界的にはアルコール依存は危険な状態と見なされており、国際疾患分類によるとマリファナ、コカインなどの薬物中毒と同じく「精神作用物質使用による精神及び行動の障害」に分類されています。

アルコールの量や飲むタイミングなどを自分でコントロールできなくなったら、それは病気であると認識して、専門の治療機関に相談にいってみる必要があるでしょう。

飲酒運転とアルコール依存症の関係

飲酒運転で捕まる違反者のうち、男性で5割、女性の4割にアルコール依存症の疑いがあるということです。多くのアルコール依存者は、飲酒運転をしようと思っていたわけではなく、まずお酒ありきで結果的に飲酒運転をしてしまったというケースが一般的です。

飲酒運転をする原因は、「お酒を飲んでいて足りなくなったので車でコンビニに買いに行った」「酩酊状態で気が大きくなって大丈夫だろうと運転してしまった」など、飲酒により正常な判断ができなくなった状態で運転してしまいます。

一部のアルコール依存症者のなかには、運転による緊張や疲労感をやわらげるために、「飲まないと乗れない」と感じて飲酒運転をするケースもあるようです。

深酒による日中の事故の割合が増加している

日中の飲酒運転の事故の割合

相次ぐ悲惨に飲酒運転事故のせいか、飲酒運転の事故件数は減っているものの、見逃せないのが、深酒をおこなった挙げ句、日中に事故を起こす割合の増加です。ご覧の図のように、その割合は大きく伸びています。

なぜ日中がもっと減らないのか。
昼間から飲んで運転する人数が増えている訳ではなく、どうやらお酒が体内に残った状態です。悪質な昼間の飲酒運転などもないわけではありませんが、二日酔い状態や、一致時間の経過で安心して運転してしまったなど、体内にアルコールが残っている自覚がないケースが多いんです。

【参考】:昼間に飲むビールって格別!だけど……絶対ダメですよ!

このように、前日に大量にお酒を飲むと体内からはアルコールは簡単には抜けません。そんな状態で運転するのは飲酒運転と何ら変わりません。「漫然運転」「危険運転」にもつながりますので、飲み過ぎた翌日の運転は絶対にだめです。

高アルコール飲料の普及もアルコール依存を助長?

最近ではアルコール度数9%以上の高アルコール度数をうたった缶酎ハイ「ストロング系缶酎ハイ」が人気で、これによるアルコール依存症も心配されています。

フルーツなどがデザインされたライトなイメージのパッケージなので「罪悪感なく手に取れる」「高アルコールなのに口当たりがよく飲みやすい」「安い」「コンビニなどで気軽に買える」などの理由から、幅広い年齢層に飲まれています。

缶酎ハイだから大丈夫だろうと思われているようですが、ストロング系缶酎ハイ500mlに含まれるアルコール量はテキーラショット3.75杯分というデータもあり、そのことを分かったうえで飲む必要がありそうです。

他にもアルコール度数9%を超えるようなハイボールも人気です。度数が高いアルコールを頻繁に飲んでいると依存症を招きやすいため注意が必要です。

国が取り組むアルコール依存症対策とは?

アルコールの飲み過ぎによる病気や事故、労働力の損失などを金額に換算すると、年間4兆円以上の損失が生じることを厚生労働省が推計しています。飲みすぎは個人的な問題だけでなく、社会的にも大きな負荷を与えます。

例えば、アルコールが原因の死亡者数は年間で3万5000人とも言われています。つまり、日本国内では、飲酒が原因と思われる事故や事件が絶えないということです。

そうした問題の解決策として、2013年12月7日に飲酒に関する法律「アルコール健康障害対策基本法」が新しく施行されました。

アルコール健康障害対策基本法の第一条には、アルコールが健康に及ぼす障害性が記されており、ほかの法律では例をみないほど長い文面になっています。その文面を見れば、アルコールに対する考えの見直しを国が訴えていることが分かります。

さらに、翌2014年には「アルコール健康障害対策推進基本計画」が策定され、2016年~2020年までの5年間を対象に、飲酒運転、暴力、虐待、自殺などと密接な関わりがあるアルコール依存症の発生を予防するために、さまざまな対策が講じられています。

アルコールの飲みすぎが、単なる「お酒好き」「飲みすぎ」と一蹴されないような”アルコール依存撲滅”の啓蒙活動が必要なようです。

「自動車運転死傷行為処罰法」の施行。「逃げ得」「追い飲み」は許されない

2010年代の悪質な飲酒運転による死亡事故などを受け、飲酒運転による事故を厳罰化した「自動車運転死傷行為処罰法」が2014年に施行されています。

これまで、自動車事故には、「業務上過失致死傷罪」、「自動車運転過失致死傷罪」など刑罰の軽いものしか適用していませんでしたが、「自動車運転死傷行為処罰法」により最高懲役20年が課せられるようになりました。

同時に、「逃げ得」「追い飲み」による飲酒の有無や程度をごまかすことを防ぐための「過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱罪(通称:発覚免脱)」も規定されました。

「逃げ得」とは、事故現場から逃げ去り、アルコールの影響が弱くなったり出なくなったりした状態で出頭して罪を軽くするというものです。また、「追い飲み」は、事故後さらに酒を飲み、事故時の飲酒による影響を分からなくするというものです。

どちらも悪質であることから、懲役12年以下の罪が課せられます。

まとめ

これらの法施行から6年ほど経ち、飲酒運転による事故や交通違反は年々減少傾向にあり、厳罰化による抑止力はある程度見られるようになりました。

しかし、依然として飲酒運転による重大な事故が消え去ることはありません。国民の一人ひとりが「飲酒運転の危険さ」「アルコール依存症の怖さ」を、強く意識する必要があるといえそうです。

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