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更新日:2020/07/28
公開日:2020/03/01

シカとの衝突事故を防ぐための対策まとめ

鹿と衝突事故
郊外や山間の道路を運転していると目につくのが、「タヌキ」「イノシシ」「キツネ」「シカ」など、野生動物の「飛び出し注意」の看板です。

この中でタヌキやキツネと衝突した場合、精神的な衝撃は別にすると物的な被害はあまりありません。

しかし、シカとの衝突となると話は別です。シカには角が生えており体自体も大きく頑丈です。スピードを出した状態で衝突すると車体だけでなく乗車している人間も大きな被害を受けたり、重大事故に発展することがあります。

そこで今回は、シカの飛び出しによる衝突事故の対策についてまとめてみました。

シカとの衝突は北海道内だけでも年間2000件以上

北海道警察によると、平成27年におけるエゾシカとの接触事故は2010件(道内に生息するエゾシカは65万頭と推計)にものぼったと発表しました。報告されていない接触事故も含めると、さらに多い数値になるでしょう。

動物との衝突のことを事前に注意して車を運転している人は少ないと思います。しかし成年となったエゾシカは100キロを超える体重を持つため、スピードを出した車がエゾシカと衝突したら車自体はもちろん車に乗っている人にも大きな被害を受けます。

しかも、シカは群れで行動する習性があるため、複数のシカと衝突する危険性もあります。もしそうなったら、車は大破しますし、車に乗っていた人はむちうち症状の発症などが起こる可能性があります。

さらに心配なのは、シカを避けようとしてガードレールや電柱にぶつかったり、崖から転落したりする事故が発生することです。そうなったら命にかかわる事故へと発展するおそれもあります。

シカと衝突しても保険が降りないケースがある

もし万が一、シカと衝突して車両が破損してしまったら、保険金は降りるのでしょうか?

動物が絡んだ事故の場合、その動物の飼い主が管理責任を問われます。しかし、シカは野生動物ですから飼い主はいません。当然、シカ自体にも責任能力や賠償能力はありませんから単独事故、物損事故として扱われます。

単独事故の場合には車両保険から保険金が支払われますが、事故の状況や損害の箇所、車両保険の種類によっては保険金が支払われないこともあるので注意が必要です。

シカとの衝突事故が原因で、ドライバーや同乗者がむち打ちになったりケガをすることもあります。この場合も相手のいない単独事故なので、事故をした車の傷害保険(人身傷害保険や搭乗者傷害特約など)で補償されることになります。

なお、家族以外の同乗者のケガについては、対人賠償保険で補償される場合もあります。

シカの繁殖期である10~12月はとくに注意

シカの繁殖期は10~12月です。この時期はシカの行動範囲が広がり道路横断などの移動も多くなりますから、とくにシカとの衝突事故に注意が必要です。シカとの衝突事故は、車が大破するかどうかに関わらず避けたいものです。

そこで、次のようなことに注意して郊外や山間の道路を走る必要があります。

シカとの衝突事故の多くは見通しが悪くなる日没時間帯に発生しています。そこで、まだ外とは明るいと思ってもデイライトすることを心がけて、シカの発見が遅れないようにしましょう。

また、シカの目は光が当たると反射しますから、日没から夜間にかけてはハイビームを点灯してシカを早期発見し回避したいものです。

なお、シカは山間部の道路上に立ち止まっていることも多く、車が走ってきてもすぐには逃げません。またクラクションの音も怖がりません。

常にシカの存在を意識して運転し、スピードは控えめにすることがシカとの衝突事故を避けるコツです。

【シカの出没地域の運転時のポイント】

・夕方から夜の運転はハイビームを点灯する
・スピードを出し過ぎない
・シカがいたら徐行運転する

もしシカと衝突してしまったら

もしシカと衝突してしまったら、まずは警察を呼び現場検証が必要です。再発防止のために具体的な状況を警察、団体に知らせましょう。また、シカが生きているなら、できるだけそのままの状態で警察を待ちましょう。

衝突してそのまま立ち去るのは厳禁です。動物遺棄に問われるとともに後続の車がさらに倒れているシカと衝突して二次被害が発生する危険がありますので。

【鹿と衝突したら】

・一般道、県道:地元の警察に通報
・高速道路:NEXCO、高速道路管理事務所に通報

シカを轢き殺しても罪には問われない?

衝突したシカが死んだ場合にどうなるのかですが、故意に衝突した訳ではありませんので罪に問われることはありません。ただし、放置したり遺棄するのは動物愛護の観点からも問題行為です。法的にも違法行為であり罰金を受けます。

また、衝突したシカを放置したばかりに、後続車がそのシカとぶつかって事故となった場合には威力業務妨害、傷害罪などに問われる可能性もあります。

まとめ

ここでは主に北海道のエゾシカについて説明しましたが、本州にも一般的に“シカ”と呼ばれているニホンジカが数多く生息しています。本州のシカも決して体は小さいわけではありませんので、山間部の運転では衝突事故を防ぐために気を付けなくてはなりません。

また、シカだけでなくイノシシも餌不足のためか山から降りてくる事例が増えています。動物との衝突事故には気をつけたいものです。

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