小学生の飛び出し事故を防ごう。親も一緒に考える子供の交通事故対策。【神奈川発】
子を持つ親にとって心配な子供の交通事故ですが、神奈川県警の調査によると県内の事故の発生件数、負傷者数で見ると子供(幼児、園児、小学生、中学生)が占める割合は約8%という数字でした。
少子化の影響なのか、その数字は緩やかに減少しているものの、今後も大きく減ることは無いと言われています。
幼児から中学生までの子供の事故件数で最も多いのが小学生の交通事故です。特に低学年の子供が歩行中に事故に遭うケースが多く見られます。その中でも突出して多いのが飛び出しによる事故です。
周囲を気にせず走り回る子供ならではの交通事故と言えますが、飛び出しは大事故に繋がる可能性が高い事故です。
小学生の飛び出し事故の予防と対策についてまとめました。
小学生の歩行中の交通事故の特徴
小学生の事故は大きく2つに大別できます。それは、中・高学年に多い自転車乗車中の事故と低学年に多い歩行中の事故です。
いずれも取り返しの付かない事故になる可能性がありますが、迫り来る車に対して周囲の状況や判断力が低い低学年の子供の事故は深刻なケースを招きやすいと言えます。
小学性の歩行中の事故の割合を見てみましょう。
- 違反なし(巻き込まれた事故)42%
- 飛び出し事故 35%
- 横断歩道以外を横断中の事故 10%
- 路上で遊んでいる最中の事故 3%
- 車両の直前直後の事故 3%
- その他の違反 3%
- 斜めに道路横断中の事故 2%
- 信号無視での横断中の事故 2%
(平成26年 神奈川県の小学生の歩行中死傷者520人)
小学生は道路の歩行中にいろんなケースで事故に遭うということが分かるデータですが、その中でも35%と飛び出し事故の割合が非常に高くなっています。
子供の飛び出し事故の原因
子供も低学年から高学年に上がるに連れて状況判断力や危険察知能力は上がるものですが、なぜ飛び出し事故は減らないのでしょうか。
ここには子供ならではの行動形態が潜んでいます。まず、子供の事故時は1人でいる時よりも友だちや家族と一緒の時の方が多いと言われています。
子供は周囲に影響を受けやすく興奮状態になると走り出す傾向にあり周囲が見えなくなって事故に遭うケースが増えると考えられます。
同じく、子供は何か自分の身に危険が迫ると走リ出す傾向があります。例えば鬼ごっこなどしていて鬼に捕まりそうになると、鬼役の子供しか目に入らなくなり慌てて猛スピードで走り出します。
このように友だちと遊んでいる際に急に走り出すと事故に遭いやすくなるのです。
【チェックポイント】
- 子供は周囲に影響を受けやすい
- 子供は興奮状態になると急に走りだす(飛び出す)
- 子供は身の危険を感じると急に走りだす(飛び出す)
子供の飛び出し事故はどこで起こる
子供の行動範囲はそんなに広くありません、自転車に乗るようになってからも隣町まで行くことは滅多に無いでしょう。事故は学校から家までの通学路や遊び場から家に至る通り道沿いで起こるケースがほとんどです。
子供と言っても知らない場所や土地では緊張感を持って行動するものです。いつも慣れた場所だからこそ飛び出し事故に遭うケースが多いのです。
【チェックポイント】
- 飛び出し事故は通学路で起こる可能性が高い
- 飛び出し事故は普段の通り道で起こる可能性が高い
子供の飛び出し事故を防ぐために親がするべきこと
まずは、親が子供が普段行動している道路や遊び場、通学路などを知ることが必要です。子供と一緒に歩いてみてどこが危険なのかを一緒に考えることからスタートすべきでしょう。
また、その際には大人の視点(目線)ではなく、子供の視点(目線)に立って、それらの場所がどのように見えるかを考えなくてはなりません。
そして、分かりやすい言葉で丁寧に危険な場所を指摘してあげて、そこで気をつける点を教えてあげましょう。
【チェックポイント】
- 危険な場所を子供と共有する
- 大人の視点ではなく、子供の視点に立つ
- 危険な場所でしてはいけないことを繰り返し話す
まとめ
歩行中の子供の事故に関しては親も一緒に考えてサポートしてあげることで、その数は減らすことはできると思います。しかし、低学年の子供に交通違反のルールや道徳を説いてもなかなか伝わらない場合があります。
そんな時には、急な飛び出しにより事故に遭う危険性が高まるということを子供目線で話してあげることが重要です。
「飛び出さない」、「止まってみる」、「まわりをよく見る」、「待つ」、「そして考えて行動する」という行動の意識づけが何より大切です。
今回は神奈川県警のデータを元に子供の飛び出し事故についてまとめました。
余談になりますが、もし子供が事故に見舞われてしまったら何より重要なのが治療なのは言うまでもありません。後遺症が残るようなことがあればその後の人生にマイナスの影響が残ります。
当サイトにも子供が事故に遭ってどうすれば良いか分からないという親の声が寄せられます。例えば、神奈川在住者の方なら人身事故の場合には神奈川県の交通事故に強い弁護士に相談してみることです。
弁護士に相談することで、子供の後遺症、治療など損害賠償請求に有利になるからです。ぜひ覚えておいて欲しいものです。
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