更新日:2020/05/09
公開日:2020/04/20

Q. 過失割合はどのような方法で決まるのでしょうか?

●過失割合とは

交通事故の損害賠償では、必ずと言ってよいほど「過失割合」が問題になります。
ほとんどの交通事故では加害者側に100%責任があるということはなく、被害者の側にも何らかの落ち度(過失)があるのが通常です。
法律では、加害者の賠償金額については被害者側の落ち度の分を差し引いて計算することが定められています。
このことを「過失相殺」と言いますが、その場合に差し引かれる割合のことを「過失割合」と言います。
過失割合7:3などというときは、起きた事故に対する加害者の過失が7割、被害者の過失が3割であるという意味であり、この場合は被害者の全損害額のうち7割に相当する部分の責任だけを加害者が負います。

●過失割合は警察が決めるの?

過失割合は警察が調べて決めるものと思っていらっしゃる方もいるようですが、そうではありません。
警察は、通報を受けて駆け付けた事故について現場の状況や事故の事実を記録しますが、過失割合の問題は当事者間で解決すべき問題であることから介入しません。
交通事故について警察が発行する「交通事故証明書」にも、過失割合については何も記載されていません。
(もっとも、事故の際に警察が記録した内容が過失割合の決定に重要な意味を持つことは言うまでもありません)

●過失割合の基準

最終的に裁判になった場合の過失割合は、裁判所が双方の事情を考慮して公平に決めます。
一方、示談交渉においては、過失割合を決めているのは実質的には保険会社といえます。
自動車同士の交通事故では双方に保険会社が付いていますから、それぞれの保険会社の担当者が話し合って決めるというイメージです。
ただ、その場合に参考とされるのは、過去の裁判の積み重ねによる基準です。
『民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準』というのがそれであり、現在は2004年に改訂されたものが最新版です。
この本では、過去の裁判例を整理して様々な事故のパターンに応じた過失割合の計算の仕方がまとめられています。

●自分の過失割合が大きすぎる

相手側の保険会社の担当者が主張してきた自分の過失割合が大きすぎるということがあるでしょう。
上で述べたように、保険会社としても同じ認定基準の本に従ってはいるのですが、実際には細かに分類されたどのパターンに当てはまるかなどで見解が分かれることが多く、保険会社としては加害者の側に有利な解釈に基づいた提示をしてくることが考えられます。
そのような場合、事故の状況や自分側の落ち度に関する言い分をまとめて、より低い基準が適用されるべきであるということをしっかりと主張していくことになります。

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