交通事故でむち打ちになった場合の慰謝料の基準とは

交通事故で後ろから追突された場合、重症には至らなくてもむち打ち症となることがあります。むち打ちは診断が難しいケガではありますが、通院ともなれば当然慰謝料が請求できます。

このとき、慰謝料の相場を知っておくことで、相手の保険会社が提示する賠償金額が高いのか低いのかが分かります。

むち打ちになってしまった場合の慰謝料の相場と賠償金を増額させる方法をご説明しますので、ぜひ損をしないように確認することをお薦めします。

むち打ちとは

むち打ちは正式名称を「外傷性頚部症候群(がいしょうせいけいぶしょうこうぐん)」や「頚椎捻挫」などと言い、俗には「鞭打ち症」と呼ばれることもあります。交通事故やスポーツ中の衝突などによって首が無理にしなることで起こる症状群を指します。首が痛くて回らなくなるほか、頭痛やめまい、倦怠感などの不定愁訴(ふていしゅうそ)を伴うこともあります。

むち打ちははっきりとした診断がしづらいため、交通事故処理のような正確な診断を要する手続きにおいては少し厄介なケガでもあります。慰謝料を提示されたときは、金額が妥当かどうか見極めることが大事です。

むち打ちに関係する慰謝料とは

慰謝料とは交通事故によって受けた悲しみや恐怖などの精神的損害を償うための賠償金です。入通院慰謝料・後遺症慰謝料・死亡慰謝料があります。

むち打ちに関係する慰謝料は3つのうち、入通院慰謝料と後遺症慰謝料になります。慰謝料の算定はそれぞれの保険会社や判例の基準に従って行います。

むち打ちの入通院慰謝料とは

入通院慰謝料とは、交通事故で負ったケガの治療や通院に対する慰謝料のことです。算定基準によって金額に違いがあります。

算定基準には以下の3つがあります。

入通院慰謝料の自賠責基準

自賠責基準は自賠責保険で損害額を算定する際に、損害保険料率算出機構が使用する基準です。4,200円を一日の上限として、次のうちどちらか少ない方と掛け合わせます。

  • 治療期間(入院期間+通院期間)
  • 通院日数×2

(例1)入院が10日間、通院期間が80日間でそのうち40日通院した場合

10日+80日 > 40日×2
となるため40日×2の方を上限にかけ合わせ
4,200円×80日=336,000円が慰謝料となります

(例2)入院が10日間、通院期間が80日間でそのうち50日通院した場合

10日+80日 < 50日×2
となりますので、90日の方を採り
4,200円×90日=378,000円が慰謝料となります

ただし、1か月の上限は126,000円となっていますので、単純に日数が増えれば、慰謝料が増えるわけではない点に留意してください。

入通院慰謝料の任意保険会社基準

任意保険会社基準は任意保険での損害額算定基準です。各保険会社が個別の支払い基準を設けていますが、会社間の差はほとんどありません。

入通院慰謝料の弁護士基準(裁判基準)

弁護士基準は過去の判例を基に損害額の定型化、定額化を図った基準です。日弁連交通事故相談センター編による交通事故損害額算定基準は全国的に使用されています。

(例1) 他覚症状のないむち打ちの場合、3か月間で20回通院した場合の慰謝料は36万円となります。
(例2) 他覚症状があるむち打ちで1か月入院し、3か月通院した場合は115万円です。

むち打ちの後遺障害慰謝料とは

後遺障害とはケガが完治せず、症状固定となった後に医師により診断を受け、保険会社から等級認定された状態のことを言います。

後遺障害慰謝料は後遺障害の等級に則して支払われます。入通院慰謝料と同じく自賠責保険・任意保険・裁判所ごとに基準が設けられています。

むち打ちの後遺障害等級

むち打ちは後遺障害の中でも比較的症状が軽いものとされています。そのため、通常は14級か12級に認定されることがほとんどです。

むち打ちの後遺障害等級
等級 後遺障害
第12級13号 局部に頑固な神経症状を残すもの
第14級9号 局部に神経症状を残すもの

むち打ちの後遺障害は神経症状とみなされる

第14級9号も第12級13号も、神経症状が見られる場合に認定されます。その違いは第12級13号には頑固な神経症状があることです。

12級13号に認定されるには医学的な診断や検査で神経症状が検知されなくてはいけません。ジャクソンテストやスパーリングテストなどの検査によって、首を動かしたときの手のしびれの有無を診ます。

むち打ちの後遺障害に対する慰謝料比較

むち打ちの後遺症慰謝料における自賠責基準と弁護士基準を比較すると、弁護士基準の金額は自賠責基準の3倍以上になっていることがわかります。この差は、事故の被害が大きいほど大きくなります。そこで慰謝料増額のカギは等級を上げることだと思われる方もいらっしゃるでしょう。

しかし、後遺障害の等級認定はしっかりとした医師の診断を基に行われるものですので、上げようとして上がるものではありません。

むち打ちの慰謝料増額を目指すのであれば、弁護士に依頼をして弁護士基準(裁判基準)で示談交渉に望む方が実現の可能性が高いでしょう。

むち打ちの後遺障害の慰謝料
等級 自賠責基準 弁護士基準
第12級 93万円 290万円
第14級 32万円 110万円

※ここでは自賠責基準と弁護士基準を比べていますが、入通院慰謝料と同じく、実際にはこの中間くらいの金額にあたる任意保険基準もあります。

むち打ちの妥当な慰謝料を受け取るには、法律のプロにお任せを

むち打ちは自分では様々な不調を感じていても、他覚症状がない場合が多いケガです。後遺障害となっても、他の症状と比べて軽症とみなされがちです。そのため、示談交渉で相手の提示金額に安易に同意してしまう人も多くいます。しかし、被害者には事故で負ったケガの精神的な苦痛に対して、しっかりと妥当な慰謝料を加害者側から受け取る権利があります。

法的に妥当な慰謝料を受け取るためには、ご自分一人で戦うよりも弁護士にご相談されることをお薦めします。弁護士であれば、裁判基準の慰謝料の支払いを相手の保険会社に交渉することができます。提示された慰謝料の金額を増額させられる可能性がありますので、示談を受け入れる前に一度無料相談で確認してみてください。

交通事故の慰謝料や示談問題をなくすため、ソーシャルメディアで共有をお願いします。
交通事故被害に遭ったら、まず弁護士に「無料相談」してください
当サイトでは交通事故問題に強い弁護士をご紹介しています。実績・経験ともに豊富な弁護士事務所ばかりです。「保険会社とのやりとりがめんどう」「慰謝料・過失割合に不満がある」など、どんなお悩みにも対応することができます。

まずは「無料相談」で弁護士にお悩みを聞かせてください。交通事故に強い弁護士から「適切なアドバイス」を受けることができます。「全国対応・無料相談可能」な事務所はコチラをご覧ください。 オススメの弁護士や法律事務所を見る
交通事故被害に遭って、何をして良いのかわからないあなたへ
交通事故に遭うなど人生で何度も経験するものではないため、事故後「何をしていいのか」わからなくて当然。「事故発生から解決まで」の道筋をわかりやすく丁寧に解説。 交通事故被害者の味方になれるのは「弁護士」を除いて他にいません。なぜ弁護士に相談・依頼するべきなのか徹底解説。 保険会社との示談交渉はとてもめんどうです。だからといって、放置しても何も良いことはありません。むしろ被害者にとって「取り返しのつかない事態」にもなりかねません。 「慰謝料を多くもらうためにはどうすればいい?」という質問は当サイトにも多く寄せられます。増額を望むなら、慰謝料の仕組みを理解した上で交渉しなければなりません。 いつどこで交通事故に遭うか誰にもわかりません。もし真夜中に事故に遭ってしまったら・・・。そんな時でもご安心を。24時間電話対応が可能な弁護士事務所はコチラ。

当サイトがオススメする交通事故に強い弁護士【相談無料】

全国対応
ベリーベスト法律事務所
交通事故被害でお悩みのある方、慰謝料(賠償金)の金額や後遺障害等級に不安・不満があるなら、弁護士法人ベリーベストにご相談下さい!

お問い合わせ・通話無料

メールで無料相談

事務所詳細

全国対応
弁護士法人いろは
交通事故に強い弁護士が「保険会社との交渉代行」「後遺障害等級」まで、事故事件でお困りの被害者に代わり示談手続きを代行いたします。

お問い合わせ・通話無料

メールで無料相談

事務所詳細

全国対応
弁護士法人ALG
保険会社の対応に疑問を感じたらすぐにご相談下さい!「着手金0円」「相談料無料」「費用後払い」だから安心してご相談できます。

お問い合わせ・通話無料

メールで無料相談

事務所詳細

特殊なケース!補償はどうなるの?に関する記事
都道府県別で交通事故示談や慰謝料増額に強い弁護士を探す
都道府県

交通事故問題に強いオススメの弁護士や法律事務所の比較ランキング

交通事故問題に強いオススメの弁護士や法律事務所の比較ランキング
有利な示談交渉には専門家へ相談
交通事故問題を弁護士に相談する理由
交通事故の示談をしないとどうなる?
加害者側と示談交渉がまとまらない
示談書の作成手順(書き方)
交通事故発生後「しておくべき事」
被害者が事故現場ですべきこと
重要な証拠となる『実況見分調書』
交通事故のよくある慰謝料問題
交通事故慰謝料の計算方法
法律的な慰謝料請求の方法とその手順
交通事故による慰謝料は増額可能?
示談前にお金が必要となった場合
車が全損した場合に請求できる費用
交通事故治療で整骨院の通院トラブル
後遺症と保険の関係
自賠責保険と任意保険のしくみ
後遺症が残る場合の対処法
後遺障害等級のわかりやすい解説
後遺障害等級認定の異議申し立て
損害賠償請求権の時効
事故のケースと対応の仕方
死亡事故が発生したときにすべきこと
物損事故を人身事故に切り替える方法
もらい事故に遭った場合
弁護士費用特約
解決事例集
主な後遺障害の症状と等級
こんな特別なケースの場合どうしたらいいの?
交通事故における保険会社の不満・対応について
交通事故の用語集
交通事故の慰謝料 相談Q&A
よくあるご質問[当サイトについて]
交通事故全般のよくある質問
慰謝料請求・増額のよくある質問
示談相談・交渉のよくある質問
自賠責保険・任意保険のよくある質問
新着法律事務所
ベリーベスト法律事務所 湘南藤沢オフィス
ベリーベスト法律事務所 船橋オフィス
ベリーベスト法律事務所 姫路オフィス
弁護士法人心 池袋駅法律事務所(全国対応)
弁護士法人心 豊田市駅法律事務所
都道府県別で探す

北海道・東北

関東

中部・甲信越

近畿

中国・四国

九州・沖縄

広告掲載のお問い合せはこちら

ページトップへ