埼玉県の交通事故状況
平成28年の埼玉県内の交通事故状況は、
- 交通事故発生件数:27,816件
- 交通事故負傷者数:34,212人
- 交通事故死者数:151人
となっています。
埼玉県の交通事故の特徴は、「交差点および交差点付近」での事故が非常に多いという点です。国道や県道といった交通量が多い交差点はもちろん、「信号機がない小さな交差点」でも交通事故が多発しています。
ほとんどの事故は「安全確認を怠ったこと」や「一時停止標識の無視」といったことが原因となっています。たとえどんなに見通しが良い交差点であったとしても、しっかりと安全確認をしたうえで通行しなければなりません。
交通事故件数の推移
埼玉県で発生した交通事故件数を、数字をもとに見ていきましょう。
※数字は、人身事故件数(死者数)です。
【埼玉県内の交通事故件数の推移】
平成22年:39,581件(198人)
平成23年:37,410件(207人)
平成24年:35,600件(200人)
平成25年:33,280件(180人)
平成26年:30,821件(173人)
平成27年:29,528件(177人)
平成28年:27,816件(151人)
交通事故件数死者ともに、年々減少しています。しかし、全国的に見れば依然として高い数値には変わりありません。
ショッピングモール付近は特にご注意を
埼玉県は、「イオンレイクタウン」、「三井アウトレットモール入間」、「ららぽーと富士見」、「ららぽーと新三郷」といった大型ショッピングモールが多い地域でもあります。そのため、休日ともなれば埼玉県民はもちろん、近隣の都道府県からも大勢の買い物客が訪れます。
県内の道路事情に詳しくないドライバーが事故を起こすケースも多く、また周辺道路の渋滞が原因で追突事故が発生しやすくなっています。買い物に出掛ける方だけでなく、周辺にお住いの方も安全運転を心がけてください。
埼玉県内で交通事故が多い「交差点」
「交差点および交差点付近」は、交通事故が起こりやすい場所と言われています。交差点は、歩行者、自転車、自動車などが多く行き交う場所であるため、事故の発生率が高くなるのです。国道や県道などの「交通量が多い交差点」であれば尚更です。
埼玉県の場合、特に「交差点および交差点付近」で発生する事故が多くなっています。そこで、以下では「平成28年に交通事故が多かった交差点」とその特徴についてまとめています。近くにお住いの方、あるいは通勤や通学で通るという方は注意してください。
順位 | 発生場所 | 発生件数 | 特徴 |
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第1位 | 三橋(二)交差点 | 12件(重傷事故1件、軽傷事故11件) | ・「国道17号新大宮バイパス」と「県道さいたまふじみ野所沢線」が交差する交差点
・双方とも車線数が多く交差点が広い
・国道は常に交通量が多く、昼夜問わず大型貨物車の通行が多い。
・県道は自転車利用者の通行が非常に多い
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第1位(同) | 三郷IC出口(西)交差点 | 12件(重傷事故1件、軽傷事故11件) | ・六差路交差点で、「国道298号」と「県道葛飾吉川松伏線」が交差する交差点
・国道と県道が交差するため交通量が多く渋滞している
・近くに「商業施設ピアラシティ」があることから、八潮市方向からの国道の左折レーンが特に渋滞する
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第3位 | 田島団地前交差点 | 11件(重傷事故4件、軽傷事故7件) | ・六差路交差点で、「国道17号新大宮バイパス」と「市道」が交差する
・国道の間口は4車線、市道の間口は2車線
・国道と市道ともに交通量が多い
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第4位 | 加倉(南)交差点
| 10件(重傷事故3件、軽傷事故7件) | ・「国道16号」と「国道122号」が交差する六差路交差点
・交差点内の高架に東北道があり、また照明が低く橋桁があるため見通しが悪い
・双方交通量が多いことから、常に渋滞している
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第5位 | 埼大通り交差点 | 9件(重傷事故1件、軽傷事故8件) | ・「国道17号新大宮バイパス」と「国道463号」が交差する六差路交差点
・「国道17号」の間口は上り2車線、下り3車線
・「国道463号」の間口は2車線
・双方交通量が多いために渋滞がよく起こる |
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上記の交差点のほとんどは、「さいたま市内」にあります。交差点以外でも、さいたま市内では交通事故が非常に多くなっているので、注意して走行する必要があるでしょう。
埼玉県の死亡事故について
平成28年、埼玉県では151人もの人が交通事故で命を落としています。この数は「全国第7位」にランクインしているほどです。以下の表では、交通事故死者数に関して、死者数が多い市町村・原因別件数・年代別・車両別にまとめています。
【死者数が多い市町村トップ10】
市町村名 | 事故死者数 |
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さいたま市 | 13人 |
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川口市 | 11人 |
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久喜市 | 8人 |
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越谷市 | 7人 |
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熊谷市 | 7人 |
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狭山市 | 6人 |
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川越市 | 5人 |
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春日部市 | 5人 |
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深谷市 | 5人 |
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日高市 | 5人 |
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【原因別の死亡事故件数】
事故原因 | 死亡事故件数 |
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速度 | 5件 |
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一時停止 | 11件 |
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酒酔 | 4件 |
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歩行者妨害 | 14件 |
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信号無視 | 8件 |
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ハンドル操作 | 6件 |
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漫然運転 | 19件 |
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脇見運転 | 17件 |
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安全不確認 | 13件 |
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動静不注視 | 3件 |
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優先通行 | 9件 |
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横断転回 | 9件 |
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交差点安全進行 | 7件 |
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その他 | 20件 |
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歩行者が原因の場合 | 5件 |
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合計 | 150件 |
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【年代別の交通事故死者数】
年代 | 事故死者数 |
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~19歳 | 6人 |
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20代 | 11人 |
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30代 | 18人 |
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40代 | 14人 |
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50代 | 12人 |
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60~64歳 | 4人 |
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65歳~ | 86人 |
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合計 | 151人 |
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【車両別の交通事故死者数】
車両 | 事故死者数 |
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四輪車 | 29人 |
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自動二輪車 | 21人 |
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原付車 | 13人 |
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自転車 | 33人 |
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歩行 | 55人 |
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合計 | 151人 |
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自転車乗用中の死者が非常に多い
【車両別の交通事故死者数】の表をご覧になるとわかりますが、「自転車乗用中の交通事故死者数」は33人です。これは全国的に見ても非常に多い数字です。またそのうち半数以上が65歳以上の高齢者となっています。
こうした背景には、「自転車王国」と呼ばれる地域性が関係しています。埼玉県は平地が多く、自転車が乗りやすい環境になっています。その証拠として、埼玉県は「1人当たりの自転車保有率」や「自転車出荷台数」が全国トップクラスです。
自転車に乗る方はもちろん、車を運転する方も自転車を見かけたら注意して走行するようにしてください。
交通事故を減らすための取り組み
高齢者の交通事故が非常に多い埼玉県では、埼玉県警察が中心になって交通事故を減らすため様々な取り組みがおこなわれています。
高齢者の交通事故を減らすための取り組み
平成29年4月から「高齢者自転車安全講習制度」が開始されました。これは、高齢者を対象に講習、学科・実技試験をおこない、公衆受講者には警察署から修了証が交付されます。
また、ボランティアスタッフで構成される「高齢者交通安全声掛け隊」による声掛け運動や高齢者宅への訪問活動がおこなわれています。
これ以外にも「高齢者ドライバー向けの講習」やパトロールの強化など、交通事故を減らすため様々な取り組みがおこなわれています。
弁護士会を活用する
埼玉県で交通事故被害に遭い、示談交渉や損害賠償請求でお困りの方は、弁護士に相談をするべきです。しかし、「いきなり弁護士事務所に行くのはちょっと不安…」という方は少なくありません。そうした場合は、「埼玉県弁護士会」を活用してみてください。
「埼玉県弁護士会」とは、さいたま地方裁判所・さいたま家庭裁判所の管轄内にある弁護士が所属する団体です。市民のために様々な法律相談会を開いたり、講演活動などをおこなっています。本部はさいたま市にありますが、支部として「川越支部」、「熊谷支部」、「越谷支部」も設置されています。
各支部について
以下では、埼玉県弁護士会の各支部についてご紹介します。
・川越支部
埼玉県弁護士会の中で、最初に法律相談を始めた組織です。川越弁支部の管轄領域は、「川越市・所沢市・狭山市・入間市・ふじみ野市・富士見市・坂戸市・鶴ヶ島市・飯能市・日高市・入間郡越生町・入間郡毛呂山町・入間郡三芳町・比企郡鳩山町・比企郡川島町」の全15市町村です。様々な分野の法律相談を受けています。
・熊谷支部
熊谷支部は、「熊谷市・深谷市・行田市・東松山市・本庄市・秩父市」など埼玉県北部に法律事務所を有する弁護士によって組織されています。各地方自治体と連携した法律相談会はもちろん、支部会館にて一般の法律相談をおこなっています。
・越谷支部
越谷支部の管轄地域は、「越谷市、春日部市、草加市、八潮市、吉川市、三郷市、杉戸町、松伏町」となっています。「こしがや市民法律教室」と称して、一般の方向けに弁護士が行う無料の公演会などを開催し、積極的な活動しています。
交通事故で弁護士に相談をしたいという方は、お近くの支部に問い合わせるといいでしょう。ただし、込み合っている場合などは対応が遅くなることが考えられます。そのため、急いで相談したいという方はご自分で弁護士を探すべきです。
埼玉県での弁護士相談の口コミ・評判
交通事故慰謝料・示談SOSで紹介する弁護士はfacebookなどSNSで口コミ・評判が高い事故の専門家ばかりです。交通事故の問題を弁護士に相談して良かったという1つの例をご紹介します。
埼玉県川越市諏訪町の何気ない住宅街。一見のどかに見えるこの町の道は、実は国道254号の抜け道として長距離トラック運転手には知られています。そのせいか、事故の多さで地元の人には有名で、このSさんもその危なさを理解しているつもりでした。
●Sさん(さいたま市在住 男性 71歳)
その日は自転車に乗って近くのスーパーまで急いでいたので、さっと左右を見ただけで歩道を渡ってしまいました。そこへトラックが衝突し、私は飛ばされました。病院での診断は左のかかとの骨折でした。懸命な治療にも関わらず、足関節の可動域の制限という後遺障害が発生しました。
適切な慰謝料を受け取りたいと考えたため、交通事故慰謝料・示談SOSで口コミ・評判が高い埼玉県の弁護士事務所に相談をしました。事故に強い弁護士が後遺障害等級手続きを行ったところ、合併11級に認定されました。示談交渉では先方からは700万円の提示をされましたが、最終的に1,500万円の賠償金を受け取ることができました。
もしも交通事故に特化した弁護士に頼んでいなかったら、金額は変わっていたかもしれません。やはり相談してよかったとSさんはおっしゃっていました。
埼玉県内で交通事故に強い弁護士をお探しの方へ
埼玉県の交通事故は、交差点での事故だけでなく、自転車乗用中の事故が大変多くなっています。交通事故被害者にならないように心がけることはもちろん、ドライバーの側も加害者にならないよう気を付けて運転しなければなりません。
しかし、いくら自分が注意していたとしても、交通事故に遭う可能性はあります。実際、事故被害者になった方の多くが「まさか自分が交通事故の被害者になるなんて思ってもみなかった…」とおっしゃっています。
もしも埼玉県で交通事故被害に遭われた場合は、埼玉県内の「交通事故に強い弁護士」に依頼するべきです。
弁護士に依頼すれば、「事故の後どうすればいいのか」適切なアドバイスをもらうことができます。さらに、保険会社との示談交渉をすべて任せ治療に専念することができるでしょう。慰謝料に関しても、自分で示談するより増額することが可能です。
弁護士の探し方がわからないという方には、当サイト「交通事故の慰謝料・示談SOS」をご活用ください。埼玉県で依頼できる交通事故に強い弁護士の一覧をご覧いただくことができます。
「土日・24時間対応」の弁護士事務所もご紹介しているので、ご都合の良い時に相談することができます。お気軽にお問い合わせください。